園長です。

3月5日、石川県から戻ったDWATメンバーで、活動報告のため県庁に伺いました。

 

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DWATって何ですか?

避難所に行っても、いまいち認知度の低いDWAT(Disaster Welfare Assistance Team)。

「しまねDWAT」の表記を見た被災者の方に、『砂丘のあるところ?』と聞かれたことは、空気を読んで知事には報告しませんでした。

 

さて、DMATは医療チームとして有名ですし、保健師チームは健康管理と公衆衛生、JRATはリハビリ、JPATは精神医療・・・といった感じで、他の団体は役割が明確でイメージがしやすいと思います。

それに比べてDWATが担当する役割は「被災者の福祉」ですから、あまりにも守備範囲が広すぎてボンヤリとしています。ですが、それがDWATの強みといえます。

他の支援団体がそれぞれの専門領域で活動すれば、必ず隙間から福祉ニーズがこぼれ落ちていきます。それらを拾って適切な支援に繋げていくのがDWATの役割だと理解しています。

口で説明すると地味でわかりにくい。でもこのチームは無くてはならないものだと今回の活動で確信しました。

 

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1.5次避難所は、本来は一次避難所では難しかった要配慮者の方々が、二次避難所が決まるまで滞在する「短期滞在の場所」のはずでした。

しかし、行き先が決まらない避難者が増えていき、1.5次避難所の役割は新たなステージを迎えています。

行き先が決まらない方の大半は高齢者であり、自宅が倒壊してもなお、故郷に戻りたいと願っています。

 

若く健康であれば、見知らぬ土地に移っても生活再建は可能でしょう。

しかし高齢者であれば、何らかの障害を抱えていればどうでしょうか。

現実的に、合理的に考えれば、地元に戻るという決断は、周囲から支持されないこともあるでしょう。

ですが、地域に見守られていたからこそ、そこに家族や友人がいたからこそ、これまで福祉や介護保険サービスを使わずとも生活できていた方がたくさんいたということでもあります。

改めて、地域が崩壊するとどうなるかを見せつけられた思いでした。

 

活動を終えて、達成感よりも無力感の方が断然大きいのが現実ですが、他県のDWATの方たちと一緒に活動できたのは大きな財産となりました。

島根が災害に遭ったとしても、きっと全国から駆け付けてくれるはず。そんな心強さを感じる素晴らしい福祉職の方々とお会いして、私も勇気をもらいました。

 

島根から出動した13名のDWATの皆さんに、心より敬意を表します。