園長です。

1か月振りの投稿になりますね。

ここ最近、能登半島地震の災害支援の関係で留守にしておりました。

 

1

 

ここは1.5次避難所である石川県総合スポーツセンターです。

しまねDWAT(災害福祉広域支援ネットワーク)として、避難所内で活動してきました。

初めての出動経験でしたが、多くの課題を目の当たりにし、不謹慎かもしれませんがとても勉強になりました。

 

2

 

実質4日間の活動を終え、帰路につく前に穴水町まで被災状況の視察に行ってきました。

1.5次避難所のある金沢市と違い、そこは地震の爪痕ばかり。北に移動すれば、さらに被害が大きくなります。

避難所にいた方々のお話していた内容が、ここに来てようやく実感できるようになりました。

 

3

 

―お前らはどいつもこいつも『ええ格好しい』や―

1.5次避難所にいた、ある男性高齢者の方の声です。運営スタッフに向けた怒りの感情でした。

 

「お前たちは正しいことをしていると思い込んでいる」

「お前たちは人数ばかり集まって、誰ひとり責任を持とうとせん」

・・・よくよくお話を聞いてみると、私の中にある薄っぺらい使命感を見透かしたような、鋭い指摘だなと感じました。

 

スタッフが数日で入れ替わるため、なかなか被災者の方と関係性を築くのも難しい状況ですが、それでも最後は笑ってお別れできたのが印象深く残っています。

どの方のお顔も目に焼き付いていて、忘れることができません。

支援に入る以上は、専門職としてのプライドや所属団体の面子など不要です。己の承認欲求を満たすためにこの活動があるわけではないと改めて感じました。

 

4

 

3月に入ると、多くの避難所でボランティア団体からの支援が縮小していきます。

報道も減り、関心が薄れていくのは避けられませんが、現地が抱える問題は山積したままなのだと知りました。

微力ではありますが、今後も関わっていきたいと思います。