CEOに会いに
2020年02月12日
園長です。
少し前の話ですが、徳島に行きました。
ある法人のCEO(最高経営責任者)にお会いするため。左上のマッチョな方です。
社会福祉法人あさがお福祉会HPより拝借
徳島県徳島市にある法人で、病院、高齢事業(10か所)、障がい事業(3か所)、保育、学童保育、ユニバーサルカフェと、多角的に事業を展開しておられます。
CEOである保岡さんは、元デザイナーの経験で磨いたセンスと経営の才覚を武器に、次々と上記の事業を立ち上げられました。
さて、私のお目当てはこれ
「つだまちキッチン」といいます。
閉店したスーパーの跡地を使って、2017年にオープンしたカフェです。
このカフェ、ごちゃまぜカフェとでも言いましょうか、おそらくこれが完成形ではない、進化系カフェです。
栄養バランスの考えられた手作りの食事あり、
その隣にはカフェとキッズコーナーあり
その隣にはリラクゼーションスパあり 、
その隣には開放的な高齢者デイサービスあり、
その隣にはガラス張りのキッチンあり・・・
このキッチンは、デイサービスの食事を作る調理場です。なんと利用者の方が包丁を握って仕込みを始めておられました。リハビリ職の方がそばでサポートしながら、一緒に作り上げているのです。
私が見学した時だけでも、デイサービスの一角でママさんたちが集っていたり、
写真家が赤ちゃんの撮影をしていたり、
プロのエステティシャンが利用者のフットスパを施術していたり、
ご近所のボランティア団体の方がレクリエーションリーダーをしていたりと、いろんな世代の方が違和感なく同じ空間で過ごしておられました。
小学生用の机と椅子もあったので、別の日には学習支援をしていることもうかがえました。
なんとまあ・・・やってみたいと思っていたことを、想像以上のレベルで、ことごとく先行して現実のものにしておられ、「すごい」としか言葉がありません。
続いて、短期入所生活介護(ショートステイ)と有料老人ホームが合体した「KAGOYAリゾート」に訪れました。
「自分が高齢者の立場になった時、特養に併設された短期入所に泊まりたいかと言われれば、嫌だと答えるだろう」
そう説明した保岡CEO。家族のレスパイトのために短期入所が存在するとはいうものの、大事なおじいさん・おばあさんが嫌がる所に預けるのは心が傷むもの。
家族が気兼ねなく旅行を楽しめるよう、おじいさん・おばあさんにとっても旅行気分で出かける短期入所にしたいと考えられたそうです。
リゾート気分を味わう仕掛けがいっぱい。
やっぱりここにもスパがありました・・・
ほかにもたくさん紹介していただいたのですが、載せきれないのでまたの機会に。
保岡CEOは豪快なオーラを発し、「仕事が趣味」を地で行く方でした。仕事を思いっきり楽しんでいることが伝わってきます。一体いつ寝ているんだろう?
高齢だけでなく障害も保育制度にも精通しておられ、行政との交渉では理論武装を完璧にして臨まれることや、シビアに資金回収するところは正にリアリスト。多くの挑戦と失敗を経験したからこそ、今の無双なイメージがあるのでしょう。
それに比べ、私はなんて法人に甘えているんだろう。今まで努力と思っていたものが、そうではないと気付かされました。
このままじゃあかん。身の程知らずにも、圧倒的な負け戦を経験した気分で徳島を後にしました。
そんなわけで、次の「MG」に続きます。