先日特養にて外部のリハビリ専門職が入り、積極的に運動療法等を取り入れておられる施設があるという事で、園長含め4人で行ってきました尾道へ。坂の多い街、大林信彦監督の映画で度々舞台としても有名ですね。

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 着いて早速食べましたよ~尾道ラーメンを!背油たっぷりでおいしくいただきました。

 本当に坂を登ったり、下ったりしながら着きました。尾道さつき会の星の里様です。周囲は様々なサービスの建物や専門学校も運営されており、周囲全体が福祉一色でした。建物は20年近く経った建物ですが、最近改修をされ、とても明るく、きれいな建物でした。

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 まずは、外部リハビリの方の導入について伺いました。自施設のリハビリ専門職もおられますが、介護職は見よう見まねで対応し、成果も上がらず、その人だけで終っている事もあったそうです。「利用者に元気になってもらいたい・・」その為には何が必要か、模索された中で、外部のリハビリ専門職の方との出会いから、導入を考えられたそうです。

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 まずは、外部のリハビリ専門職の方が、利用者に対してスクリーニングをされます。このスクリーニングとは、その方全体の体の動きを見ていき、運動しても支障がないか、必要な運動は何かを確認していく作業です。関節の動き、実際運動後の動き等を丁寧に確認されていました。

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 その方に必要な運動療法を見極め、効果があるものをプログラムに取り込み、それを施設の機能訓練員や介護職が実施し、また評価し、プログラムを組み直していく事でした。また運動療法の難しい人には、生活リハビリとして、ポジショニング等の指導も行われています。職員に対して説明や指導を行い、職員が”する意味”を知る事が大事だとわかりました。そして何よりも多職種の職員が”継続”していく事も必要だと感じました。なぜ導入するのか、その効果はどういった形で入居者に繋がるのか、何度も勉強会などを通して理解されたそうです。

リハビリの専門の方が来園し、移乗の仕方やポジショニング方法を教えてもらう・・そんなイメージでしかありませんでしたが、とても時間がかかる、けれども継続して行う事で、利用者が元気になる。その為に専門の方がしっかり評価し、アドバイスをもらえ、また職員が実践していくという流れがあり、やりがいをお互い感じる事ができるのかなと感じました。

まだまだ書ききれないほど、ご苦労もあったそうですが、特養での生活の場にどのような形で、外部のリハビリ専門職が入る事で、新たな特養での生活の場が見ることができ、考えさせられました。

 

 この星の里様に伺った後、帰りにもう1件特養を見学させていただきました。同行したK係長から「帰りに知り合いの特養に寄りましょう」という、いきなりの提案。訪問される側の事も考えなければいけません。きちんと計画を立てましょう!K係長! 飛び込みで施設訪問は大変失礼ですが、本当に心良く引き受けてくださり感謝でした。

 場所は、尾道から帰りの世羅町にあります。あの駅伝でとても有名な町ですね。その街中にある高竜園という特養にお邪魔させていただきました。35年という建物は、ひまわり園とほぼ同じで、従来型の4人部屋と増築された個室の建物と、ひまわり園と同じく、古きものと新しきものが一緒になった建物でした。

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 対応してくださった高山施設長と奥様はとても親しみやすい素敵なご夫婦で、「小さい法人でついていけてるのか不安で」とおっしゃっておられました。入居者の為、職員の為、苦渋の選択もしながら、しかしよりよい生活を送ってもらうため、支援していくため、悩んでおられる事もお話しされていました。法人の大小は関係ありません。皆悩んでおられる事は一緒だと思いました。

 今回、施設見学を行い、今後の方向性や自分達の今の位置を知る、いい機会になりました。対応してくださった、星の里様、高竜園様、本当に時間を作っていただきありがとうございました。ぜひひまわり園にも足を運んで頂けたらと思います。